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【第4章】1-2 呼吸用保護具の使用方法及び管理①

1-2-1 呼吸用保護具の選択

粉じん作業の種類や作業環境に応じて、適切な呼吸用保護具を選ぶ必要があります。 厚労省より粉じんの種類と作業内容から、使用可能な防じんマスクの性能区分が示されていますので、これに従って有効なマスクを選びます。

なお、作業場の粉じんの濃度が高い場合は補修効率のより高いものを選び、かつ出来るだけ取替え式を使用します。また、作業強度が強い場合にあっては、出来るだけ軽いものや、吸気抵抗及び排気抵抗ができるだけ低いものを選ぶなどの配慮が必要です。

また、防じんマスクは、酸素濃度18%未満の場所では使用してはいけません。このような場所では給気式呼吸用保護具を使用しなければなりません。
さらに、防じんマスク(防臭の機能を有しているものを含む。)は、有害なガスが存在する場所においても使用してはいけません。このような場所では防毒マスク又は給気式呼吸用保護具を使用しなければなりません。

1-2-2 顔面への密着性の確認(フィットテスト)

 粒子捕集効率の高い防じんマスクでも、顔面と防じんマスクの面体との密着が十分でなく漏れがあると、粉じんの吸入を防ぐ効果が低下しますので、防じんマスクの面体は、着用者の顔面に合った形状及び寸法の接顔部を有するものを選択する必要があります。
なお、呼吸器の「接顔体」については、それぞれの顔の大きさに合わせることができます。

ろ過材の粒子捕集効率が高くなるほど、粉じんの吸入を防ぐ効果を上げるためには、密着性を確保する必要があります。そのため、以下の方法又はこれと同等以上の方法により、顔面への密着性を確認することと規定されています。(厚労省「防じんマスクの選択、使用等について」)

ア 取替え式防じんマスクの場合
作業時に着用する場合と同じように、防じんマスクを着用させる。なお、保護帽、保護眼鏡等の着用が必要な作業にあっては、保護帽、保護眼鏡等も同時に着用させる。その後、いずれかの方法により密着性を確認させること。

(ア) 陰圧法

防じんマスクの面体を顔面に押しつけないように、フィットチェッカー等を用いて吸気口をふさぐ。息を吸って、防じんマスクの面体と顔面との隙間から空気が面体内に漏れ込まず、面体が顔面に吸いつけられるかどうかを確認する。

(イ) 陽圧法

防じんマスクの面体を顔面に押しつけないように、フィットチェッカー等を用いて排気口をふさぐ。息を吐いて、空気が面体内から流出せず、面体内に呼気が滞留することによって面体が膨張するかどうかを確認する。

イ 使い捨て式防じんマスクの場合
使い捨て式防じんマスクの取扱説明書等に記載されている漏れ率のデータを参考とし、個々の着用者に合った大きさ、形状のものを選択すること。


呼吸用保護具の密着性の確認方法

① フィットテスターで、フィルタの給気口をふさいで息を吸い顔面と面体の密着性を調べる。

② 空気を吸おうとしても吸引されず、面体が顔に吸い付く状態であれば、密着性は良好です。

③ 密着性が悪いと、顔面と面体の隙間から外気画面体内に漏れ、面体が顔に吸い付かない。

④ フィットテスターがないときは、手のひらで吸気口をふさいで確認することができる。

⑤ 締め紐の長さを調節するなどをして、フィットの状態を改善する。

⑥ 「接顔部」からだけでなく「排気弁」からの漏れ込についても確認できる。

 

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