3番目のS、清掃とは

整理整頓がきちんとできたら、それを毎日維持していくことが大切です。その維持に欠かせないのが3つ目の清掃です。
ゴミや埃を取り除いてきれいにし、業務に取り組みやすい状態にしておくことです。身の回りを綺麗に掃除することで、何をすべきか分かりやすくなりますし、問題にもすぐ気づくことができます。
きれいな職場は気持ちをリフレッシュさせてくれます。
仕事へのモチベーションもあがります。社外の取引先、お客様にとっても、掃除の行き届いた会社に好印象を抱くでしょう。
裏返せば、掃除が行き届かずに汚れた会社は、社外の相手に不安を抱かせ、業務にも影響をきたしてしまいます。

◆汚さない、落とさない、散らかさない

きれいにするといっても、設備や機械の故障から汚れが生まれるのであれば、まずは整備が必要です。その上で、まず目に付いたゴミはすぐ拾うこと。
そして、ゴミを拾う時間を減らすためにもまずは汚さない、落とさない、散らかさないように努めましょう。汚すことを未然に防ぐようにします。
日々の心がけに加え、きちんと時間を取って掃除をすることも重要です。掃除をすることは業務のついでにやるものではなく、業務そのものなのだと習慣づけることです。

効率よく掃除をするためには、掃除用具もそろえておかなければなりません。ほうきやモップ、雑巾など一般的なものから、汚れを取りやすくする洗剤、ガラス拭き専用のクロスなど、目的に応じた掃除用具を用意することが必要です。
また掃除用具は、誰でもすぐに使える場所に置いておきましょう。思い立ったらすぐ使え、管理できる場所が理想です。
ひとつの仕事が終わったら、掃除をして片付ける。気が付いたときには掃除して片付ける。これこそが掃除の習慣化であり、日常化です。つまり仕事の一環とすることです。

◆掃除のチェックシートや担当場所を皆が分かるようにする

転倒など、業務上の事故を未然に防ぐためにも清掃は重要です。いつもこまめに掃除をすることで、機械や設備の異常に気づきやすくなります。例えば掃除中、工場内にボルトが落ちていたら、機械が故障する予兆かも知れません。そういった細かなことに気づくことのできるメリットもあります。
機械など仕事に使う設備や道具が汚れていると、製品に影響を及ぼしかねません。点検もかねて清掃は必要不可欠です。
また清掃にも皆の意識の共通化、「見える化」が必要となってきます。それは、人によってきれいだと思う基準、掃除ができていると感じる基準が異なっているからです。

そこで、掃除に関するチェックシートを作ります。職場の皆で意見を出し合い、どういう状態が掃除が完了したきれいな状態なのか、具体的にどう掃除するのか等を書き出してみることです。共通の認識があることで、個人では判断がしづらかった部分も明確になります。
それぞれ場所を決め、掃除を分担することも実行しましょう。これも場所や掃除の項目をチェック表にまとめ、それぞれ担当者も決めましょう。

清掃マップの例

業務が忙しいと、どうしても掃除が後回しになってしまいがちですが、こうやって各自分担し、チェックをすることで日常化が促進されるでしょう。また社員一人ひとりが掃除に取り組むことで、「掃除を日常的に行えば、こんなに業務が楽になる」と身をもって感じることが、さらなるやる気につながります。

このような活動を、会社やトップが推進し、評価することも大切です。トップが4Sにこだわっている、社を挙げて取り組んでいるという認識が広まれば、社員一人ひとりの取り組み方も変わるからです。リーダーが率先して取り組み、社員たちの見本であることが求められるのです。

 

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