転倒災害の防止
「転倒災害」は、「墜落・転落災害」、「はさまれ・巻き込まれ災害」とともに、発生件数の多い災害の一つで、休業4 日以上の「転倒災害」は例年、全労働災害の約20%前後を占めています。
平成21 年に発生した「転倒災害」の約62%が休業1か月以上を要する重篤な災害となっており注意が必要です。また、「墜落・転落災害」に分類された中にも、約1割は、「階段からの転落」などで「転倒」に近いタイプの災害です。
「転倒」は、いつでも、どこでも、だれにでも発生するため、「ちょっと転んだだけ」「急いでいたため」と言って軽視されがちです。そのため、十分な対策もなされず、再度、「転倒」を起こしてしまいます。しかし、転倒災害の原因をよく理解し、それに基づいて対策を講じれば転倒のリスクを低減することは可能です。
転倒災害をよく理解し、職場に起こる転倒災害を減らしましょう。
【目次】
- 転倒災害とは?
- 労働災害発生状況
- 業種別転倒災害の発生状況
- 年代別転倒災害の発生状況
- 加齢に伴う身体機能の低下
- 転倒災害の発生場所
- 転倒の原因
- 転倒の原因別災害状況
- 転倒リスク要因の分類
- 転倒災害防止の基本
- 転倒災害防止のための具体例
監修:川越隆医学博士
(独)労働安全衛生総合研究所 客員研究員
(財)労働科学研究所 協力研究員
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