4Sプラス1S(Sitsuke)の5S

さらに4Sをよりよい方向に持っていくことが、5つ目のしつけに該当します。
これまでの4つのSを含め、会社や業務における「守るべきルール」を遵守することです。
しつけを加えた5S活動として、取り組む企業が数多くあります。
挨拶といった基本的な礼儀作法など、社会生活におけるルールもしつけに含まれます。
ただ、守るべきルールを理解することはただ言われたとおりにやることではないのです。
何のためにルールがあって、どういう目的のためにそれを守るのか、それがわかっていなければ、ルールは表面上のものでしかありません。

例えば挨拶ひとつとっても、挨拶の習慣を知らない子供は挨拶をすることができません。
それはその子供が悪いのではなく、挨拶の大切さを説く人間が周囲にいなかったということなのです。
大人がきちんと挨拶の意味を伝え、毎日挨拶をするように教えると子供にとって挨拶は「当たり前」の習慣になります。
このように、ルールや約束事というのは、自然に身に付くものではありません。
管理・監督者が「しつけ」ること、つまりしっかり習慣として身につくまで、粘り強く教え込むことが重要になってきます。
目標は、全員が
「誰が見ていなくても基準通り行動すること」
「基準通りの行動をしないと気持ちが悪い、と思えるようになること」
です。

◆毎日の挨拶と報・連・相はしつけの基本

「しつけ」の基本は、まず挨拶から。
挨拶は職場の人間関係を円滑にしてくれるコミュニケーションの基本であり、お客様に対する営業活動にもなります。
出勤時に自ら挨拶を交わさないようでは、よい仕事には繋がりません。コミュニケーションが取れていない職場で、果たしていい結果が生まれるでしょうか。
管理・監督者自らが率先して、挨拶をして手本を示しましょう。

次に、約束の基本事である、報告、連絡、相談、いわゆる「報・連・相」の徹底です。
互いに連携して業務を進める場合に、「報・連・相」がなければどうなるのでしょう。
①報告がない→問題が把握できない
②連絡がない→連携不可
③相談がない→問題発生後に対処するため、対応が後手に回る。
このような多くの問題が発生し、業務に支障をきたしてしまいます。 報・連・相は、仕事をやり遂げる上で欠かせないコミュニケーション手段なのです。

職場の和を保つのが挨拶だとすれば、報・連・相は、皆が仕事という目的を行うための相互理解と言えます。
報・連・相は、何をどのタイミングでどのようにするかということも大事です。タイミングを含め、報・連・相を徹底させましょう。

◆「指導者は桃太郎たれ」

トヨタでは「指導者は桃太郎たれ」という言葉が、語り草とされてきました。
桃太郎は、彼一人では到底鬼退治ができませんでした。
ともに鬼が島に向かったキジが情報収集し、サルは知恵を絞る。そして犬はさまざまな実践を行いました。
桃太郎は彼らの能力をより引き出すため、きび団子を与えたのです。そうやって彼らに報いることで、キジやサル、犬は積極的に鬼退治に取り組む姿勢を見せてくれたわけです。
ですから、よくやってくれる部下には、きちんと部下の働きを正当に評価し、それに報いる姿勢を持つ管理・監督者であれということ。

しつけを習慣化するには、社員一人ひとりの取り組みが大事なのは言うまでもないことですが、「指導者は桃太郎たれ」という言葉からは、上に立つ者のやり方次第で社員の取り組み方ややる気が変わることが読み取れます。
働いている皆がそれぞれ、やる気を出して成長できるようなしつけ、指導を心がけることが求められています。

 

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