業務のバラツキをなくし、4S運動の徹底を

それではどんな場面で4S運動が必要になってくるのでしょうか。
私たちの日々の仕事の中で、小さな間違いやムダ、ちょっとした無理やムラは常に起こり得ることです。
間違いによって業務の進行が滞り、やり直しが生じます。これが仕事に混乱をきたす原因となってしまうのです。失敗で戸惑いや恐れが生まれ、作業者の冷静な判断力を奪っていくのです。同じような作業をしても、これらの要因で作業時間に差が出てしまいます。
こういった業務の進め方では、仕事にバラツキが生まれてしまいます。一つ一つは小さなバラツキであっても、積もり積もって大きなミスにつながるのです。

バラツキをなくすためにも4Sは有用です。小さなムダや無理、ムラをなくすために職場の中の不要なものと必要なものをふるいにかけます。
仕事の手順や方法を再度取捨選択することで、業務の習熟度も高まり、仕事の品質は高まります。4S運動を徹底して行うことで、作業のしやすい職場環境を構築し、バラツキをなくして品質と生産性を高めることが可能です。

しかし、4S運動を徹底することは、なかなか難しいとも言います。要不要を区別して捨てること自体、なかなかできないことだからです。
まず整理整頓のためのチェックリストを作り、毎日少しずつでも不用品を見極めることからはじめましょう。

またある程度不用品をなくしたら、今後はどこに何をどれだけ置くかを決めておきます。整理整頓のスケジュールも作成するといいでしょう。
せっかく4S運動に取り組んでも、職場の足並みが揃わないことも考えられます。ですから職場としてのルールを作り、マニュアル化することも大切です。

◆4Sや5Sの遵守と維持はマネジメントの入口

職場でコミュニケーションを取りながら行うことも、4S運動を進めるためには大事なことです。ひいては、組織力やチーム力を高めることにもつながります。
つまり単なる清掃にとどまらず、安全快適な職場を作ること。そして生産やサービスの効率化や品質向上を目指すのが、4S運動という啓発活動を行う本当の意義なのです。

 

4Sや5Sで決められたことを守り、維持できるようになることができて初めてマネジメントのスタートラインについたことになります。
異常も見える化し、人づくりができたことで全社に4Sや5Sの精神を伝えることができるようになったと言えます。
4Sや5Sの定着こそが、企業の土台であり礎になります。

そして最後に、物事の成否の大部分は「5W1H」のうちの「When」、すなわち「いつ」の決定にあるということを申し上げたいと思います。
「いつから」あるいは「いつまでに」、このことを決めない限り物事、とりわけ自主的な取り組みが成就することはありません。
古人曰く「巧遅は拙速に如かず」。

この文章を最後までお読みいただいた「今」が、「いつから」のきっかけになれば幸いに存じます。

 

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