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4.より良いコミュニケーションのヒント

メンタルヘルス不調を未然に防ぐためには、ストレスコーピング(ストレスへの対処)も大切でしたね。
ネガティブな感情を上手にコントロールして、コミュニケーション能力を上げていきましょう。

(1)ネガティブな感情をコントロールする

すぐにカッとなる、悲しくなる、泣いてしまう…などネガティブな感情を歓迎する人はいないでしょう。また、仕事上のやりとりで、突発的な感情を表すのは、大人げない、と判断されかねません。 もちろん、人間なら誰でも、様々な感情をもって生きており、それを否定するべきではありません。ネガティブな感情は、自分自身を守る防衛機能でもあります。

少し冷静になるコツを掴んで、日頃から訓練し、自分の感情をマネージしましょう。 怒りを例に対処方法を検討します。

怒りを感じたら

①今、自分が怒っていることに気づく(沈静)

②何に憤りを感じているか、自分の心中を整理する(客観)怒りの主体と対象を明らかにします。

例)約束したのに、相手が時間に遅れた。
「自分も忙しい仕事の合間にやってきたのに…あいつ、何やってんだ!

⇒ 自分は、相手が約束を反故にしたことに対して怒っている。

③怒る理由を判断する(分析)

例)自分も忙しいのに相手のために時間を作った

⇒ 忙しい、は自分の主観、相手の「ために」時間を作った?
“主観“や”推測”よりも、”客観”と”事実”に注目します。

⇒ 他の仕事に優先して相手との「打合せ」の仕事を遂行したのに、
なぜ、約束の時間に来られなかったのか?

⇒ 急な仕事が入った? 日時の勘違いか?(双方で)

④対応策を何種か考える(対策)

例)A案:時間に来られない時は、必ず連絡を入れることを互いに確認する
B案:約束した日時の前に再確認の連絡を入れてもらうようにする

⑤相手に事実を伝える(アウトプット)

例)約束の時間に待っていた事実を伝え、③で考えた対策を提案する

怒りをぶつけるのではなく、約束した時間に来なかった事実を告げ、再発しないための対策を提案することで、気持ちをコントロールします。

(2)トラブルの原因

相手とのコミュニケーション不足がトラブルの原因になることが多いことを認識しましょう。私たちの周りで起こる人間関係のトラブルは、コミュニケーション不足によるものがほとんどです。

相手の状態を知ることができれば、問題、と思える行動の原因がわかり、怒りなどのネガティブ感情よりも対策を考えることができます。とっさに自分の感情を分析できなくても「相手はなぜ?」と考えることで、一息入れることもできます。

特に相手にストレスが溜まっていると、理解しがたい行動に出ることもあります。つまり、相手が自分に対し、明らかに「キレる」ことがあります。そんな時は、ひたすら傾聴することで、相手も気持ちを落ち着かせ、誤解を解くきっかけになります。

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