現場における応急手当(ファーストエイド)
現場における応急手当(ファーストエイド)
出血時の対応
人間は全血液量の20%が急速に失われると「出血性ショック」という重篤な状態になり、30%以上を急速に失った場合、生命に危険が及ぶ!
※人間の血液量は体重1kgあたり約80ml
止血方法
直接圧迫止血と間接圧迫止血があるが直接圧迫法が基本
※ 感染症を起こす危険性があるので、救助者は原則として、ビニール手袋や、ビニール袋を使用する
直接圧迫止血法
- 清潔なガーゼやハンカチ、タオルなどを重ねて傷口に当て、その上から出血部位を指先や手のひらで強く圧迫します
- 大きな血管からの出血の場合で、片手で圧迫しても止血しないときは、両手で体重を乗せながら圧迫します
骨折時の対応
骨折した、または骨折が疑われる場合の応急処置は「固定」
まず患部を冷やし、添え木(副木)などで固定します。腕の場合は、三角巾でさらに固定します。ない場合は、傘やバット、段ボールなどで代用します
※労働安全衛生規則第633条では、「事業者は、負傷者の手当に必要な救急用具及び材料を備え、その備付け場所及び使用方法を労働者に周知させなければならない」と定められています
頭部外傷(激突・転落・墜落)の現場対応
事故直後に必ず確認すべき点
・意識、呼吸、出血の有無を確認
・頭・首を動かさない(頸椎損傷の可能性)
・強く揺さぶらず、そのままの体勢で観察
主な応急処置
出血部位は清潔な布で圧迫止血
以下の症状があればすぐに救急要請(119番)
- 吐き気や嘔吐
- 意識障害(呼びかけに反応しない、もうろうとしている)
- 強い頭痛
- 手足の麻痺やしびれ
- ろれつが回らない、言葉が出ない
嘔吐時は窒息防止のため横向きで安静にする(回復体位)
重度熱傷(やけど)の現場応急処置
まず行うこと
- 熱源から速やかに離れる・離す(二次被害防止)
- 流水で最低5~30分冷やす(服は無理に脱がず、服の上から)
- 指輪や時計などの装飾品はすぐに外す(腫れによる圧迫防止)
応急処置のポイント
- 水ぶくれ(水疱)は絶対に破かない(感染防止のため)
- 清潔なガーゼや布で患部を優しく覆う(汚れや感染から保護)
以下の場合は必ず救急要請(119番)
- 広範囲のやけど(手のひら2.5枚以上)
- 深いやけど、黒焦げ、白く変色、痛みを感じない
- 化学薬品や電気によるやけど
低体温を防ぐため冷やしすぎに注意(特に高齢者)
酸欠やガス中毒が疑われる場合
救助者が犠牲となる二次災害事例が非常に多い
- 酸素濃度16%以下:判断力・筋力が低下
- 酸素濃度10%以下:意識不明、死亡の危険
- 硫化水素100ppm超:即時昏睡、呼吸停止
安易に近寄ってはいけない場合
- 閉鎖空間で倒れている人がいる場合
- 地下ピット・マンホール・タンク内など密閉空間
- 複数の作業員が次々と倒れている現場
- 硫化水素臭(腐った卵の臭い)がする
感電している人への対応
最優先:電源遮断
- 感電も酸欠と同様に致死率が高い
- 二次災害防止を念頭においた行動が必要
→ 必ずブレーカーや機械の電源を落とす
二次災害防止
- 救助者自身の安全確保が最優先(犠牲者を増やさない)
- 濡れた地面や金属に注意(電気は水や金属を伝わる)
感電と人体の反応
熱中症への対応
“いつもと違う”と思ったら熱中症を疑う!
あれ?何かおかしい
- 手足がつる
- 立ちくらみ めまい
- 吐き気
- 汗のかき方がおかしい
あの人、ちょっとヘン
- イライラしている
- フラフラしている
- 呼びかけに反応しない
- ボーッとしている
すぐに周囲の人や現場管理者に申し出る
熱中症対策については、当協会のグループ会社HPにある「職場における熱中症の予防」をご活用ください
熱中症「命を救う⾏動」
現場で作業員が倒れたときの⭕対応
▶︎作業スタッフの様子がおかしいと思ったら…
躊躇せず119番
救急車が到着するまで、作業着を脱がせ水をかけ 全身を急速冷却
熱中症「あやまった⾏動」
現場で作業員が倒れたときの❌対応
▶︎作業スタッフの様子がおかしいと思ったが…
意識状態は悪かったが平熱だったので大丈夫だと判断
エアコンをかけた車内でひとりで休ませた。しばらくして様子を見に行くと意識がなく高熱になっていた
判断に迷ったときは
ℹ️ 救急安心センター事業(♯7119)
「救急車を呼ぶべきか」「今すぐ病院に行くべきか」など救急医療に関する相談窓口です。電話口で医師、看護師、相談員が症状を聞き取り適切なアドバイスを提供します
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